屋根の葺き替え工事とは?
2022.10.27 (Thu) 更新
皆様、こんにちは!
さいたま市見沼区膝子交差点の、屋根リフォーム・雨漏り・防水専門店のヤネザルです。
先日、お客様がご来店され、トタン屋根をリフォームしたいと思っているとのことでした。
トタン屋根は塗装も可能ですが、材質上サビが出てしまうと耐性が弱く、このサビを放置しておくと穴が開き、そこから雨漏りを引き起こすケースも少なくありません。そのため、リフォームも「葺き替え工事」が最適だと言えます。
そこで、今回は、この「葺き替え工事」についてご紹介したいと思います。
目次
5 まとめ
目次
屋根のリフォームの代表的な3種類
・塗り替え
塗り替えは屋根のリフォームの中でも一番手軽なリフォーム方法であり、下地がそこまで傷んでいない場合に有効な方法です。
美観や機能性を維持するために定期的に塗装を行うようにしましょう。塗装が必要ない屋根材の場合は、外壁塗装と同じタイミングで屋根の点検を行うようにすると安心です。
手間や費用がかかるためつい後回しにしてしまいがちですが、放置すると塗装だけではなく大規模なリフォームが必要になってしまう可能性もあります。
・カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずにそのまま新しい屋根材を上からかぶせる方法のことをいいます。
下地は傷んでいなくても、屋根材が傷んでいるという場合に選ぶことができる工法です。既存の屋根を撤去・廃棄する費用や手間がかからないため、費用や工期を抑えることができるのがメリット。
見た目が新しくなるだけではなく、屋根が二重構造になることから断熱性や遮音性といった性能が上がるのも嬉しいポイントです。
・葺き替え
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屋根の葺き替えは、屋根材と下地の劣化が進んでいる場合に全てを新しくする屋根リフォームのこと。
既存の屋根の撤去・廃棄が必要なので費用と手間がかかってしまいます。しかし、新しい屋根材の種類を選ばないことや下地の点検を同時にできることがメリットです。
葺き替えをしなくても良いように定期的な点検やメンテナンスを行うようにしましょう。
葺き替えのメリット・デメリット
この項目では、屋根リフォームの代表的な方法である葺き替えについて、メリット・デメリットをご説明します。
屋根葺き替えのメリット
葺き替え工事のメリットは、大きくわけて3つあります。
(1)下地の補修点検もできる
屋根葺き替えでは、屋根材を全て取り外すので、屋根材の下に貼ってある防水シートの状態を実際に確認することができます。
補修の必要な場所がわかりやすく、作業もしやすいのでしっかりと補修できます。
防水シートである下地材が補修されて屋根材も新しくなることで、寿命が長くなり、強風や大雨などに強くなるので雨漏りの心配も無くなります。
(2)自然災害に強くなる
屋根葺き替えのメリットは、自然災害への対策を強化できることです。
梅雨から秋にかけて、台風やゲリラ豪雨が続くと、雨漏りが発生することがあります。
建ててから何年も経ち、老朽化した屋根は、雨水の侵入を防げず、室内にまで雨水が入り込むことでダメージを広げてしまいます。
被害が広がった結果、屋根のリフォームだけでは済まなくなり、室内リフォームなどの必要も発生し、さらにコストがかかります。
このため、屋根の老朽化を感じたら、軽量かつ丈夫な屋根材に葺き替えたり、カバー工法で防水性を高める必要があるのです。
(3)耐震性の向上
新しい屋根材を今よりも軽い素材にすることで家の重心が下がり、耐震性を向上させられます。
屋根が軽くなると、基礎部分や柱に負担がかりにくくなり、地震に強い家になるのです。
今後もずっと住み続けたいという方にとっては、この葺き替え工事は非常に最適な工法だと思います。
(4)家の外観を新しくできる
家の外観を新しくできることも葺き替えのポイントです。家を建ててから年数が経つにつれ、デザインを変えたいと思う人も出てくると思います。屋根や外壁の塗り替えの際に色を変更することでも印象を変えることはできますが、屋根の葺き替えは屋根材ごと変わるため見た目の印象が変わります。家の外観を新しくしたいと思っている人は、劣化の度合いを見た上で葺き替えを検討してみるのもいいでしょう。
屋根葺き替えのデメリット
一方、葺き替え工事のデメリットを2つ挙げます。
(1)高額の費用がかかる
屋根葺き替えは全ての屋根材を交換し、下地材も取り除くなどといったかなり大がかりな工事となるので、ある程度費用がかかります。既存の屋根材の処分費などもかかります。アスベストが含まれている屋根材(2005年以前のスレート材)だと、別途アスベスト処分料が追加されます。
しかし、一時的に費用がかさんだとしても、長期的に見れば、大事な家を長持ちさせることにつながり、満足のいく結果となることは言えます。
(2)工期が長い
また、葺き替え工事は、工期が長いというデメリットもあります。
葺き替え工事は1か月ほどかかるため、その間は足場があるなど、日常生活にも影響が出ます。
時期によっては工事中に雨が降り、さらに工期が延長されることもあるため、その点を踏まえて検討されるといいでしょう。
葺き替え工事をするタイミング
屋根葺き替え工事を検討するべきタイミングを紹介します。
- 屋根材が破損した
- 屋根材の耐用年数が近い
- 屋根の補修するべき箇所が多い
- 屋根からの雨漏りが複数箇所で発生している
セメント瓦/和瓦(日本瓦)/洋瓦 20~60年 スレート(カラーベスト/コロニアル) 10~35年 ガルバリウム鋼板 20~40年 トタン(瓦棒) 6~20年
そのため、スレートやトタン屋根で25~30年経過している場合は、塗装メンテナンスではなく、屋根葺き替え工事が最適であるということが言えます。
瓦屋根で20年以上経過している場合は、一度屋根の診断を行いましょう。
葺き替え工事の流れについて
ここではまず、屋根の葺き替え工事を行う際の施工手順をご紹介します。
ここで紹介するのは一般的な工程なため、具体的な手順については業者によって多少異なることがあります。
(1)足場設置作業
屋根のリフォーム工事は高所作業なため、安全確保のために足場が設置されます。
厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」では、2m以上の高所作業の際は安全な足場を設ける必要があると定められています。職人さんの安全のため、ご自身にとって安心の工事にするためにも、足場は必ず設置します。
(2)既存の屋根材撤去作業
既存の屋根材だけでなく、屋根材の下にある防水シートまで撤去します。
(3)野地板(のじいた)の設置
野地板とは屋根材を置くために敷く板です。古くからある杉板や、野地合板、野地耐火合板の3種類が存在します。
(4)防水シートの設置
雨漏りなどを防ぐために防水シートを設置します。防水シートはルーフィングともいい、アスファルトルーフィングや改質ゴムアスファルトルーフィングなどの種類があります。
屋根葺き替え工事で最も注意を払うことは雨漏りです。
古い屋根材を撤去した状態で、夜間に雨が降ると雨漏りリスクが高くなります。
そのため、その日1日で、防水シート施工が終わるように、古い屋根材の撤去範囲を決めたり、作業人数を決めたりします。
(5)新しい屋根材の設置
新しい屋根材を設置します。屋根材は瓦から瓦というように同じ素材を使うこともできますが、瓦からスレートやガルバリウム鋼板など、材質を変更することも可能です。それぞれにメリットがあるので、業者と相談して予算や求める機能に合う材料を選びましょう。
(6)足場の解体
屋根材の葺き替えが終わったら、足場を撤去、現場の片付けをして作業終了となります。
まとめ
ここまで、葺き替え工法についてご説明してきました。
葺き替え工法は屋根の工期が大変長く、費用も高額になりますが、既存の屋根材をすべて取り払い、屋根の下地までを取り換えることが出来るので屋根の寿命が伸び長く快適に住むことが可能になります。
長い目で見れば、何度も塗装を繰り返すのと葺き替え工事をするのはあまりトータルでかかる費用はさほど変わらないと思います。
長く住む大事な家だからこそ、最適なメンテナンスで安心して暮らしたいものですよね。
弊社ではここでご紹介した屋根材を多く取り扱っておりますので、お客様のご希望に沿えるご提案が可能です。
地域密着でご愛顧いただける会社を目指しております。屋根のお医者様として適切な診断をさせていただき、最適な処置を行うためのご提案をさせていただきたいと思います。ご相談はいつでも可能です。お気軽にお問合せください。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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