さいたま市見沼区にて屋根葺き替え工事を行いました
2022.11.28 (Mon)
さいたま市見沼区 S様邸 施工データ
工事内容 | 屋根葺き替え工事 |
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築年数 | 築100年 |
施工日数 | 12日間 |
お客様のご要望
オープン記念チラシを見てオープンしたことを知った。たまたま近くを通りかかったので来ました。自宅七機内に築年数が100年経つ建物があるが、屋根の葺き替えをしなければならないと思っている。一度見ていただきたい。
担当者より
今回は、弊社の折り込みチラシを見てご来店してくださったお客様です。
自宅がある敷地内の蔵の瓦屋根の葺き替え工事を検討しているとのことでした。
築年数をお伺いすると、なんと100年とのこと。
早速ご自宅にお伺いし、現地調査をすることとなりました。
現地調査
大変時代を感じさせる蔵です。さすがは築100年ということもあり、どっしりとした佇まいは古き時代を感じさせます。このような建物はメンテナンスをし続け、永く持ち続けたいものですね。
しかし、屋根の漆喰が剥がれ、それにより棟部分の丸瓦が一部欠けてしまい、鬼瓦が落下する危険性がありました。
桟瓦は葺き土が流れ出てしまったことにより瓦がズレ落ちてしまっています。
ズレ落ちた瓦が雨樋を曲げ、雨樋の機能も失いかけており、このまま放置しておくと、雨樋が落ち、雨樋に支えられていた瓦が落下することが予想されます。
蔵と使用し大切なものや保存物を収納している大変貴重な歴史建造物であるにも関わらず、屋根がこのような状態では雨漏りがしてしまい、崩壊してしまうことにもなりかねません。
このような貴重な建物を維持するためにはできるだけ早い修繕をする必要があります。崩れてしまってからでは手遅れの場合があります。
ここで、屋根葺き替え工事を提案し、この度弊社にて施工をさせていただくことが決まりました。
弊社としてもこのような歴史を感じさせる建物の修繕を任せていただき、しっかりと丁寧な施工をして守っていきたいと思います。
工事写真レポート
足場設置
棟瓦撤去前
実際に上って見ると棟瓦がズレて隙間が出来ていました。ここから雨が浸入し、蔵内が雨漏りしていると考えられます。棟瓦撤去後
既存瓦を撤去しました。瓦 撤去
割れてしまっている瓦もありました。すべて取り除きます。瓦 撤去
瓦 撤去
屋根面清掃後
瓦、瓦桟、防水紙撤去後に清掃した状態です。大屋根 合板下地設置
大屋根にコンパネを張っていきます。下屋根 合板下地設置
下屋根部分も大屋根と同様、コンパネを張っていきます。大屋根 ルーフィング設置
防水シートを貼っていきます。下屋根 ルーフィング設置
瓦桟設置①
瓦を引っ掛けるための木下地を設置します。瓦桟設置②
瓦桟設置③
大屋根 新規瓦設置
新規瓦を設置していきます。下屋根 新規瓦設置
棟瓦設置
まず葺き土を乗せ、棟の中の葺き土が風雨によって流れ出ないように漆喰を打ち、その上に熨し瓦を乗せていきます。棟瓦設置
棟の頂部に丸瓦を取り付け、屋根両側に鬼瓦を取り付けたら完了です。壁取り合い部分 のし瓦設置
下屋根も大屋根と同様、壁の取り合い部分から雨水が浸入しないように、のし瓦を設置しました。壁取り合い部分 のし瓦設置
のし瓦を設置後、雨水が浸入しないように漆喰を施しました。下屋根 瓦設置完了
葺き替え工事 完了
雨樋もしっかりと取り付けられ、これで雨漏りの心配もなくなりました。
歴史を感じる建物ですので、大切に使い続けたいですね。