塗装工事塗装剤が飛散して屋根に付着…トラブルに気をつけよう!!
2022.10.31 (Mon) 更新
皆様、こんにちは!
さいたま市見沼区膝子交差点の、屋根リフォーム・雨漏り・防水専門店のヤネザルです。
先日、お客様がショールームにご来店されました。
お話を聞くと、隣人の屋根塗装をする際に足場も設置せず、また養生シートもせずに施工をしたため、その時に使用した剥離剤が飛び散り、近隣のお客様の屋根に付着したとのこと。このお客様は2年前に屋根カバー工事をしたばかりで、メンテナンスが当分不要だと思っていた矢先に屋根に剥離剤が飛び屋根の一部が色落ちしてしまい大変困ったことが起きたと大変悩んでおられ、大変困惑している様子が大変お気の毒でした。
さて、屋根塗装で起きやすいトラブルには、どんなものがあるでしょうか?
悪徳業者が手抜き工事を行っている場合もあるでしょうが、十分注意していても塗料で隣の敷地を汚してしまった、ベランダの鉢の花にペンキがのっている等のトラブルもあります。
それらを事前に回避するために、私たちができることはどのようなことでしょうか。
目次
1 屋根塗装の基本
屋根塗装をする前は、必ず足場を組み、その周りを養生シートで覆います。
これは職人の安全性の確保と、ご近所へ塗料が飛散するのを防ぐためです。
塗料の飛散によるトラブルは非常に多い
①車に塗料が付着するケース
発生した原因の例
- 飛散を防止する保護シートの処理が適当だった
- 風が強い日であることをわかっていながら塗装を行った
- 職人の仕事が雑だった
- 管理体制が甘かった
外壁塗装業者側が想定できない不可抗力(急な突風の発生など)でトラブルとなってしまう場合もありますが、上記の例は、外壁塗装業者側に管理不備があるものです。具体的には、塗料の飛散防止対策は十分に行う、悪天候が見込まれる日には塗装そのものを中止する、といった対策を採らなかった点に、外壁塗装業者の落ち度があるものといえるでしょう。
車庫は屋根でカバーされているから大丈夫と思っていたら、思わぬ所から塗料が飛散して付着してしまっていたというケースがあります。
業者は必ず家の周りを養生シートで覆いますが、ちょっとした隙間から塗料が外に飛び散ってしまうことはあるようです。
特に、カーポートに屋根のない駐車場だと、塗料が飛散して車体に付着する可能性は高まります。
こういったものについても、弊社ではシートをかぶせて養生いたしますが、カバーをしない業者やそういったきめ細かな配慮をしない業者であれば、シートを掛けてくれるようお願いするか、別の場所へ移動できるのなら移動させておくことが必要です。
【トラブルへの対策法】⇒屋外から動かせる物は避難させる
車に塗料が付着するとやっかいですし、大変な修理費用がかかることもあります。また、修理に出している間は、車が使えない場合もありますので、自分で防衛できることなら別の場所に移動をするとか、ことになります。
車だけでなく、鉢物やベランダに置いてあるものなど、移動できるものは安全な位置に移動しておきましょう。
近隣の家や車に付着するケース
隣の人や、有料駐車場に止めてある車に塗料がついたら大変です。
また、隣の家の屋根や壁だけでなく、干してあった洗濯物などに付着することも考えられます。
工事を始める前に、業者が代理で隣近所に挨拶をしてくれるようになってきていますが、普段からのおつきあいとして両隣はもちろん何件かご自身でも挨拶をしておくと、今後トラブルになったときにも少しは相手の対応が違ってくるでしょう。
刺激臭など人体へ悪影響がある
剥離剤を使用する事で人体へ悪影響が少なからず出ます。
例えば、鼻を強く刺激するようなキツイ臭いです。仮に、臭いが優しい水性のものを使用した場合でも、剥離剤を使う際にはシンナー臭がします。このシンナーは、長時間吸い込む事で中毒症状を起こすだけでなく、少し触れるだけで痛みなどが出る可能性もあるので大変危険です。そのため、業者も剥離剤を使用する際には、防毒マスクやゴーグル、手袋はもちろんのこと、場合によっては防護服なんかも使用する事もあります。
また、剥離剤を使って旧塗膜を除去する際には、当然ですが、施主様も近くに寄ることはできません。そのため、デメリットは大きいと言えるでしょう。
【トラブルへの対策法】⇒飛散防止シートをキッチリと使う業者か確認する
高圧洗浄で汚れが飛散する
塗料と同じように外壁の洗浄をする際にも汚れが飛ぶ可能性があります。
外壁や屋根は水を使って洗浄しますので、風が強い日などは何メートル先にも飛んでいくことがあります。
飛んでいった水には屋根の汚れが付着していますので隣家が外に干している洗濯物についたら汚れが落ちないこともあります。
工事用の足場が隣の家の敷地に踏み込んでいる
足場の組立てが非常に難しいときなどに隣の敷地内に無断で足場が踏み込んでいる、なんてこともあったりします。
住宅の構造上、どうしても必要な場合がないとは言えませんが、そういった場合には必ず近隣住民への許可をとります。
もし無断で足場が敷地内に入っているなどの場合は、その業者は他にもトラブルを起こす可能性が高いと思います。
【トラブルへの対策法】⇒近隣の住民の方に許可を事前にとっておく
塗料の飛散によるトラブルへの対策法
塗料の飛散をできるだけ事前に防ぐことができるように対策をとっておきましょう。
事前に近隣へのあいさつをしておいたほうが無難
弊社では、工事前に、近隣の住民の方々にご挨拶にお伺いしております。何かトラブルが起きた時でも、ご近所様と直接やり取りすることもなく安心ですが、こういった対応をしない業者もあります。
そのときには、以下のような内容を伝えておくと、トラブルがあったときに直接連絡してくれるので、間に入ってややこしいことになるのを防ぐことができます。
- 施工業者の名前、住所、連絡先
- 自分の名前、住所、連絡先
- 工事の期間・時間
- 土日の工事の有無
- 工事内容
もしご挨拶に伺った際に近所の方からの要望を聞かれた場合には、業者に事前に伝えておくといいでしょう。
飛散した塗料が付着してしまった場合の対処法
もし、飛散した塗料がついてしまった場合には、急いで対処しましょう。
・剥離剤を使って塗料を落とす
・塗料を削って落とす
・高圧洗浄を使って落とす
これらの方法で応急処置をしておくとよいでしょう。
「請負業者賠償責任保険」で対応できる場合もある
自分の持ち物であれば、あきらめもつきますが、隣近所などに塗料が飛散してしまった場合は大変深刻です。
そんなとき、隣家や近所の停車してある車などに塗料が飛び散ってしまった場合などのトラブルに対する補償として、「請負業者賠償責任保険」があります。
ほとんどの優良塗装業者である場合、この請負業者賠償責任保険(工事賠償責任保険)に加入していますのでその保険で補償をすることができます。
ただし、業者が安全措置を十分講じておいたのに起きてしまった事故について支払われる保険なので、施工主も塗装業者がこうした十分な処置をしているかを注意して見る必要はあります。
契約する際、塗装業者がこの「請負業者賠償責任保険」に加入しているかを確認しておくとよいでしょう。
まとめ
屋根・外壁塗装でのトラブルはあってはなりませんが、このように様々なトラブルがあります。
特に塗料の飛散というのは、風の強い日などは多少飛び散ってしまうこともあります。
業者も極力足場を設置した際にブルーシートや覆いをしたり、車にカバーをするなどして飛散しても被害が及ばないようにしていますが、ご自身で対処できることは事前にしておくといいかもしれません。
また、臭いなどが家に入って体調不良となる場合もありますので、暑い季節は少し不便かもしれませんが、窓は必ず閉めておくことを忘れないようにしましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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