さいたま市見沼区にて 低勾配屋根のカバー工事と屋根部分の笠木板金を行いました
2022.06.13 (Mon)
さいたま市見沼区 施工データ
工事内容 | 屋根カバー工法・ベランダ笠木の板金 |
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施工日数 | 9日間 |
工事金額 | 82万円 |
メーカー・商品 | 屋根材:タフビーム333/ダークグレー/月星商事 |
お客様のご要望
棟板金が外れているので見て欲しい。
担当者より
きっかけは、棟板金が外れているから見て欲しいとのことでしたが、
実際にはしごで上がってみると、屋根全体の劣化が激しく、メンテナンスが必要な状態でした。
屋根材は、ミルフィーユ状になってしまっており、塗装でのメンテナンスはできない程に劣化が進んでおり
屋根の『葺き替え工事』か『カバー工事』のどちらかをおすすめさせていただきました。
『葺き替え工事』・・・ 既存の屋根材の撤去や処分費がかかるため、費用と手間がかかりますが、 下地の点検が同時にできること、新しく設置する屋根材の選択肢が増えるというメリットがあります。
『カバー工事』・・・既存の屋根の上に、新しく屋根材を重ねることになるため、屋根全体が少し重くなります。ですが、屋根カバーに使われる屋根材は基本的にとても軽量で丈夫な金属屋根のため、耐震性への影響はあまりないとされています。
また、棟部分や雪止め程度の撤去・処分で済むため、費用が安く済み、工期もかかりません。屋根材が二重になるため、断熱効果がアップするというメリットがあります。
それぞれの工法に、メリット・デメリットがありますが、今回は『屋根カバー工事』にて施工させていただくこととなりました。
こちらのお宅の様な、低勾配の屋根には、基本的に横向きの屋根材を使用することはできません。
今回使用した屋根材は、すっきりとした縦のラインが美しい軽量な金属屋根の『タフビーム333』です。
では、施工の様子をご覧ください。
施工前、施工後写真
工事写真レポート
施工前 現場調査
写真上部の棟板金が外れ、中の木材が見えているのが確認できます。
このままの状態で、雨や風にさらされ続けると、早い段階で雨漏りが起きてしまいます。- 写真、手前の外れていなかった棟板金には、固定していた釘に浮きが見られました。
こちらの板金もこのままにしていると、そのうち釘が抜けてしまい板金が剥がれ落下の危険があったかもしれません。 - 板金部分を外してみると、中の木材(貫板)部分を固定している釘にも浮きが確認できました。
- 屋根全体は光沢がなくなり、所々表面が剥がれていました。
- 近くで見るとこのような感じです。
ミルフィーユ状になってしまっています。
パミールという屋根材が使用されていると考えられます。 - この屋根材は、1996年~2008年に大手屋根材メーカーが製造したものですが、7年~10年程でこのような症状が出始めるとの報告が多数あり、現在では製造中止となっています。
- ここまでの劣化では塗装でのメンテナンスができません。
施工の様子
まずは足場を設置します。
安全に施工を行うため、また近隣のお宅やお車へご迷惑にならないよう十分に注意して施工させていただいております。
コンパネ設置
棟など、板金してある箇所のみを取り除き、フラットな状態にしたら、既存の屋根材の上に構造用鋼板(コンパネ)を隙間なく敷き詰め、しっかりと固定していきます。ルーフィング設置
コンパネの上から、ルーフィング(防水シート)を敷きます。
軒先から順に、10センチ程重ねながら敷くことで、屋根内部に雨水が侵入しても躯体部に影響が出ないよう守ってくれます。屋根材設置
丈夫で軽量な金属屋根『タフビーム333』を設置します。水切り設置
ケラバ部分には新しい木材を設置し、板金で覆うことで、屋根の横から侵入する雨水を防ぎます。水切りと棟の板金
棟部分にも新しく貫板(木材)を設置しましたので、丁寧に板金で覆いしっかりとビス打ちをし固定しました。笠木の板金
写真上部の笠木部分も板金を行うことで、躯体部を傷めない役割があります。板金継手コーキング
最後に板金の重なり、継手部分の隙間をコーキングし、板金の中に雨水が侵入し木材を傷めないよう仕上げます。